2008-11-16

HI-MATIC C 修理2 カビ掃除

hi-matic C での撮影結果がモワーっとしているので、レンズのカビ掃除。
まず MINOLTA ROKKOR と書いてある銘板を外さないといけないようだ。相当考えたがわからない。そこでネットを見ると「ここはたんに接着されている」と書いてあるではないか。ちょっとベンジンを流してマイナスドライバでクニクニすると外れた。

次に上の写真の赤いカニ目を回してアルミの押さえつけリングを外す。鏡筒先端のアルミリングと言うのを破壊したことが2度ある。コニカAutoS1.6とNEW CANONET QL17のリングを破壊した。原因は力の入れ過ぎだ。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とかいう言葉を聞いた事があるが、アルミリングに関して俺は完全に愚者だ。まず力を入れないで回す。力ない愚者として回す。もしだめなら最初の一瞬だけ回転方向にだけ力を入れる。水色の3つのマイナスねじは外さないほうがよいと思う。そう気づいたのはかなり後のことだが、これを外して下手に動かすとピント調整が必要になる。前玉レンズと距離計を固定しているようなのだ。しかし、この後俺は外してしまった。

おさえリングを外すとASA/DINの目盛り板を外せる。そうするとマイナスネジ(赤丸のところ)が3本現れる。受光部の周りにラフに黒いつや消し塗料が吹いてある。マイナス3本を外す。


配線を切らないように気をつけながら、先端リング(天気マークが刻印してあるリング)を外すとレンズユニットを固定している3本のネジが見える。これを外すとレンズユニットが外せる。写真ではレンズユニット内側のネジも間違って外してしまっている。俺はいけないことをしてしまったようだ。しかしまだここではその重大さに気づいていない。


外れたレンズユニット。


透かしてみると立派なカビ(写真)。オキシドールで洗ったらまずまずの状態になった。ここでレンズユニットを改めて眺めていて、あの3本のネジを外した愚かさに気づいた。



レンズユニットを外したときの本体はこんな状態だ。


逆順に組み立てる途中でこまかい数々のトラップに嵌まったが、なんとか元通りに。デジカメで過程をメモしていてよかった。レバーの位置とかそういうのが動いてしまったときに役立つ。デジカメって素晴らしいなあ!さて、外してはならなそうなネジを外してしまう失敗があったが、なんとなく枯れつつもねっちりた昭和の生き残りボンドのお陰でそれほどピントはズレてはないと「思いたい」

3 comments:

Anonymous said...

おー、レストア道をつき進んどるなあ。こんだけカビてりゃ影響出るわな。とりあえずカビは除去できた模様で何より。後はピントがどうかというとこやね。こっちもピント合わせが難しそうで、トリップをどうしたもんか、手をこまねいてるなあ。

shujiout said...

バルブのないハイマチCは、ピントが狂わんようにそれなりに工夫がされてた。(それを無駄にするところやったが)そういうふうになってるとええなあ、トリップも。

Anonymous said...

なってないんよねえ。