2008-11-09

minoltina-S 修理

セレンが生きている minoltina-S。シャッター不動、巻き上げ不良、モルト消滅。


まず、シャッター羽根の粘りかな、と前玉を外しにかかる。ROKKOR-QF とある銘板にカニ目があるので外すとこんな感じ。赤いマイナスねじ3本が見えるので外す。(水色のは外す必要ない)鏡筒先端のシャッタースピードのリングが外れる。レンズも外れるのでカニ目で外す。


これでシャッター羽根が露出するので、聖なる水ベンジンと綿棒で洗浄。鍵穴のクスリ吹く。これで羽根は動くようになったが巻き上げがロックされない時がある。いくらでも巻ける。ここで赤マルのネジ4本を外す。(水色のはさっきの外すことないネジがささるところ。間違えて外したところ)


シャッター速度設定に応じた動きを実現する鉄板が姿を表す。鉄板左上に並んだ穴は、シャッター速度(B->1/500)の1つ1つでクリック感を持たせるための穴。この鉄板は指でそっと外す。クリック感の穴に入るポッチが落ちやすいので注意。


シャッターの部品が姿を表す。シャッターチャージを手動でテストしてみる。まんなかを指で抑えながら、説明写真で赤く示したレバーをこれまた指で直接時計回りに回転させるとチャージ&ロック。シャッター下ろすとオーケー。なんだええやんか。でも巻き上げレバーからやってみるとロックされない。よく見ると巻き上げレバーの時のほうが回転角が小さいみたい。巻き上げがちゃんとここに伝わってないということか。巻き上げがどこから伝わってくるのか観察した結果、底板を開けることに。


底板を開けてみたところ。巻き上げを鏡筒まで伝える、左右に伸びた細長い鉄のバーが見える。その中程のネジでバーの長さを調整できそうだ。これかあふふふ。これを緩めてバーが短くなるように調整して締め直す。結果、巻き上げ快調。逆順に組み立て直して、モルト貼り直し、2重像調整をして歓声、わーい。

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